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ものづくりへのこだわり。20000個の洗濯ばさみの秘密

ものづくりへのこだわり。20000個の洗濯ばさみの秘密

RYO’S FARMのパッションフルーツは一味違う。「こんな美味しいパッションフルーツは初めて食べた」とよく言っていただきます。魚かすを発酵させたぼかし肥料を使用していることや、地下40mからキレイな水をくみ上げていることなど、 美味しさの理由はたくさんあるのですが、一番の秘訣が「樹上完熟栽培」です。 元来パッションフルーツの収穫というのは、熟して自然に落下した実を拾うという方法が一般的でした。 しかし、RYO'S FARMでは収穫前にすべての実を樹上にとめていきます。 樹上で完熟させることで、しっかりと甘みがのったパッションフルーツにするため。そして、地面に落ちたときの衝撃で品質が低下することを防ぐためです。ただ、樹の上でとめるといっても容易ではありません。何で挟めばベストなのか。文房具のクリップをはじめ、さまざまな挟むものを試しました。挟む力が強すぎても栄養がいかないし、弱すぎても実が落ちてしまいます。 試行錯誤の末、某100円ショップの洗濯ばさみに辿り着きました。それからは房総半島中の店舗をはしごして、洗濯ばさみを買い漁る日々です。 ショップの在庫管理担当者は「一体なにが起こっているんだ」と驚いたことでしょう。洗濯ばさみをつけていく作業も、一苦労です。40℃近いビニールハウスの中で、20000個の洗濯ばさみをベストな位置につけていきます。「暑くてしんどいな」と思うこともしばしばですが、その度に「よいものづくりには手間を惜しむな」という師匠の教えを思い出しながら頑張っています。  

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